
水耕栽培
水で植物を育てる方法は50年以上の歴史を持っています。植物の根の部分に水と栄養分を流す方法は水耕栽培と呼ばれます。
ハイドロボール(粘土を粒状に焼成したもの。多孔質で通気性、保水性にすぐれる)や多孔質の火成岩(溶岩、軽石など)でも水耕栽培が十分可能な用土になります。
用土は植物を支えるだけが目的ではなく、水と養分の流れを助け、うまく根の部分に運ぶのも大切な役割です。
この方法を用いると、常に水に接していたい植物は貯水層にまで深く根を下ろしますし、そうでない植物はもっと乾いた層に根を張ることができます。
水耕栽培には他にない利点があります。土を使わないので部屋をよごしません。また、水やりに神経を使うことがありません。定期的に水を補給するだけです。
酸素及びその他の空気中のガスが容易に引き寄せられるので、この方法で栽培される植物は空気浄化機能を効率的に果たします。また、水の補給は底の部分から行うので、用土の表面は乾いており、バイ菌やカビの心配もありません。害虫も非常に少なくなります。
水耕栽培では肥料の回数も非常に少なくて済みます。蒸発と蒸散によって水道水に含まれるミレラルが濃縮されるからです。給水と施肥は給水チューブを通して行います。上からの給水は用土の表面に塩分の結晶を生じる恐れがあります。
地下灌水法
水漏れしないプランターに土を入れ、底の方から給水する栽培法です。土を用いる点を除けば、水耕栽培に似ています。
地下灌水法の利点は、水が貯水層から一定の割合で給水される点です。上から灌水する普通の方法では、土の表面が 乾燥→浸水→乾燥 を繰り返すわけですが、地下灌水ではそれがありません。また、ミネラル分が土の中に蓄積され、普通の鉢のように受け皿に流れ出るようなこともありません。
難点を挙げるとしたら、土の表面が大気にさらされているためにカビが発生する可能性があります。また土は水耕法の用土より密度が高いので、空気の浸透を妨げます。酸素及びその他の気体が根の部分に到達しにくくなります。そのため空気中の有毒物質の除去効率がよくないということになります。
普通の植木鉢
底に水抜き穴のあいた鉢と、余分な水を受けるための水受け皿を用います。
灌水は土の表面から行いますから、土中のミネラル分は水といっしょに流れ出てしまいます。したがって施肥の回数が多くなります。
この方法の難点は、水やりです。水をやりすぎると根腐れを起こしたり、受け皿や土の表面などにカビを発生させてしまいますし、水不足はもちろん植物が弱ります。